4月度例会は4月21日、エスタディオ梅田にて34名の参加のもと、予定通り開催されました。当日は、1978年高等部卒で福島のフレンチレストラン「ミチノ・ル・トゥールビヨン」オーナーシェフである道野正氏を講師に迎え、「AIは美食の夢を見るか?」と題したご講演をいただきました。
講演では、関西学院中学部高等部から同志社大学神学部への進学、そして調理師を志した経緯についてユーモアを交えて語られました。さらに、渡仏時も含めた修行経験や、スープの種類ごとの調理法の違いなど、普段なかなか聞くことのできない料理人の世界についてのお話に、参加者一同熱心に耳を傾けていました。
後半ではAIの話題に移り、現状ではAIが提案するレシピだけでは美味しい料理は完成せず、人間の経験や味覚が不可欠であるという点が強調されました。その流れから、講演タイトルの着想元である「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という1968年に発表されたSF小説にも言及され、人間とアンドロイドが共存する世界において「共感できるかどうか」で見分けるという設定を紹介。AIが台頭しつつある現代においても、人間にしかできないことを見極める重要性が語られ、示唆に富む内容となりました。